フランスライフスタイル  行かなくても楽しめるパリ観光 6月のパリ
19/06/201600:00 得能ユリア

— Voyage à Paris 

行かなくても楽しめるパリ観光 6月のパリ


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四季折々に異なった魅力を見せるパリの街角から、 今月の風景をお届けします。
 
6月になると、パリジェンヌの間では「今年はどのブティックに行く?何を買う?」といった会話が交わされるようになります。お洒落に敏感な女性の間では待ちに待った大々的なバーゲンセール(Solde:ソルド)が行われるからです。観光大国フランスでは観光客がショッピングに使うお金も大事な収入源であり、年に二回開催される夏と冬のバーゲンセールは重要なイベントとして国にしっかり管理されています。夏のソルドは6月の最終水曜日、午前8時から開始と法律で定められており、これを破ると罰金が課されます。ソルド当日の朝になると各店いっせいにSOLDE!!と書かれた派手なポスターが貼り出され、デパートでは観光客もパリジェンヌも入り乱れて大騒ぎ。ファッションの都パリとあって、最近では爆買いが話題となっている日本に負けず劣らず、ヨーロッパ中から集まった人々でごった返します。
 

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ソルドの開始日が厳密に決まっているといっても、少しでも多く売りたいのが本音のアパレル業界。この時期になるとソルドという言葉は使わず、スペシャル割引、プロモーションといった札を下げてフライングしながらセールを始めていることもよくあります。またプライベートセールと銘打って、本格的なソルドが始まる前に顧客だけが分かるように値下げをしているブティックもあるので、欲しいブランドが決まっている場合はあらかじめお店のメールマガジンなどに登録しておくとお得な情報を入手できるかもしれません。
 
「私はセール序盤には行かずに、2ème démarque(ドゥーズィエム・デマーク)を狙うの」という人も多いはず。2ème démarque=2番目のプライスダウンとは、セール期間中に再度値下げをすること。フランスのソルドではセール用に作った服を販売したり売れ筋商品を再生産して追加することは禁止されているので、買えるのはお店に在庫がある現品限り。誰よりも先にお目当ての物を入手するか、はたまた欲しいアイテムが残るのを信じて再値下げを待つか…頭を悩ませるところです。
 

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お洒落なイメージが定着しているパリジェンヌも、実際は出費に対してとてもシビア。無駄遣いを嫌う彼女たちは、ソルドの前からお目当ての服を念入りに試着して本番に備え、お気に入りのアイテムをかしこく手に入れています。実にフランス人の76%がソルドに出かけ、その売上は年間売上高の20%にも相当すると言われている一大イベント。2016年の開催は6月22日からです!
 
 
 次回「7月のパリ」もお楽しみに!


 他にもコラムがありますということで、
 
1981年東京都生まれ。 学習院大学法学部法学科卒業 ウェストミンスター大学芸術学部ファッション学科修了 ジュネーブ大学文学部言語文化学科修了 大学卒業後、国産大手化粧品会社に入社。宣伝部にてテレビCM、雑誌広告の制作に携わる。 その後フランス系外資化粧品会社にプレス(広報)として転職。 2009年、スイスのジュネーブに移住。大学生活の傍ら蚤の市通いに熱中し、 2010年にアンティークを扱うネットショップをオープン。 2013年よりパリに拠点を移して活動し、2015年に日本帰国。

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