フランスライフスタイル  行かなくても楽しめるパリ観光 8月のパリ
05/08/201614:55 得能ユリア

— Voyage à Paris 

行かなくても楽しめるパリ観光 8月のパリ

 
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旅行先で犬の散歩をするカップル
 
 
四季折々に異なった魅力を見せるパリの街角から、 今月の風景をお届けします。
 
夏のパリにパリジャンはいない、などと言われるほど、パリの住民がバカンスに出払ってしまう8月。代わりに世界中の観光客たちが押し寄せて有名スポットは大混雑になりますが、住宅街はもぬけの殻となりいつにない静けさが漂います。レストランをはじめ個人商店なども「8月いっぱいはお休みです!」と貼り紙を残して休暇に入ってしまうため、せっかく観光に来てもお目当ての店に行かれなかったなんて話もチラホラ…。

 
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南仏のテラスでくつろぐ人々
 
 
それにしても、1ヶ月ものあいだ休みを取って旅行に行かれるなんて、フランス人はみんなお金持ちなの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。たしかに代々続く貴族の家柄で地方に豪華な別荘を持っていたり、エリートビジネスマンがリフレッシュのために海外旅行へ出かけたり、ということももちろんありますが、実は平凡な一般庶民も知恵を使って夏を楽しく過ごす術を持っているのです。
 
 
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フランス旅行を楽しむ観光客たち
 
 
そもそもパリという街は地方からの流入者がとても多いので、パリ生まれパリ育ちという生粋のパリジャン・パリジェンヌは珍しいもの。地方出身者はそれぞれに故郷がありますから、普段はパリで共稼ぎをしている夫婦が子供を連れておじいちゃん・おばあちゃんのいる田舎に滞在したり、若者は友人グループ内でそれぞれの親戚の家を訪ね歩いたりするのも立派なバカンスになります。 「私のカレは南仏に従弟がいるから、今年の夏は思いっきり泳ぎに行くの!」なんて嬉しそうに話すパリジェンヌを見ると、他人の家に泊まることへの抵抗感のなさは日本人とちょっと感覚が違うようです。
 
最近ではネットで気軽に「家を交換する」サイトも登場し、パリ観光へ行きたい地方在住者と、バカンスに出かけたいパリジャンがお互いの家を貸し借りすることで宿泊費用を抑えるという仕組みになっています。
 
 
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フランスの遺跡を観光する人々
 
 
フランス人にとっての「旅行」とは、その土地にゆっくりと滞在して日常生活を送り、普段とはちょっと違った景色の中でいつも通りの日々を過ごすというもの。過密スケジュールで観光スポットを巡ったり、大量のお土産を買い漁ったりということはしないので、あまりお金がかからないという利点があります。旅行会社のアンケートでは「世界一ケチな観光客」なんて汚名を着せられてしまうこともありますが、旅行先でも散歩を楽しんだり無料の美術館を巡ったりといった過ごし方をすることで、少ない予算でも充実したバカンスを送る工夫は見習いたいものです。 
 
 
―次回「9月のパリ」もお楽しみに!

 他にもコラムがありますということで、
 


1981年東京都生まれ。 学習院大学法学部法学科卒業 ウェストミンスター大学芸術学部ファッション学科修了 ジュネーブ大学文学部言語文化学科修了 大学卒業後、国産大手化粧品会社に入社。宣伝部にてテレビCM、雑誌広告の制作に携わる。 その後フランス系外資化粧品会社にプレス(広報)として転職。 2009年、スイスのジュネーブに移住。大学生活の傍ら蚤の市通いに熱中し、 2010年にアンティークを扱うネットショップをオープン。 2013年よりパリに拠点を移して活動し、2015年に日本帰国。

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