フランスライフスタイル  フュルスタンベール広場|Place de Furstemberg
23/10/201518:02 三上功


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パリで一番小さな広場

 
シックな高級住宅街サン・ジェルマン・デ・プレ。その中心にあるサン・ジェルマン・デ・プレ教会の裏を歩くと、不思議な静けさに包まれた小さな通りがあります。そのちょうど真ん中にある広場がフュルスタンベール広場(またはフェルスタンベール広場)。1697年にサン・ジェルマン・デ・プレ教会の司祭になったギョーム・エゴン・ドゥ・フュルスタンベール枢機卿の名前をとって名づけられました。パリでもっとも小さな広場と言われています。



パリ6区の裏道にあるロマンチックな広場。ドラクロワのアトリエも
 
ここを訪れる人は少ない。中央に街灯が1本だけ佇む小さな広場は、物語の予感を感じさせるロマンチックな広場。普段は人気がないぶん、そこで出会った人々はなんだか近しい人のように感じてしまう。広場の角にはかつてロマン派の巨匠ドラクロワが自宅兼アトリエとして使っていたアパルトマンがあります。彼はサン・シュルピス教会の内部壁画『神殿を追われるヘリオドール』と『天使と戦うヤコブ』の制作のため、1857年にこのアトリエにモンマルトルから引っ越してきた。現在は国立ウージェーヌ・ドラクロワ美術館になっています。神話や伝説を題材にした作品の他に、ドラクロワの素晴らしい風景画やデッサン、個人的な手紙などが展示されています。ドラクロワの愛した庭もあり、とても小さな美しい美術館。ドラクロワは1863年に亡くなるまでの6年間をここで過ごしました。有名な広場ではないですが、秋の落ち葉が似合うとても美しい広場で、個人的にも気に入っています。かつてフランスの国民的写真家ロベール・ドアノーがここで写真を撮っています。 
 
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*最寄メトロ:Mabillon(マビヨン)またはSt-Germain des Pres(サン・ジェルマン・デ・プレ)
東京出身。慶應義塾大学文学部卒。 大学時代に写真撮影を始める。2007年、パリに一年間滞在して写真を制作。 以後毎年パリへ出かけ、変化し続けるパリと変化しないパリを撮り続けている。 他にパリを舞台にした小説を書いている。

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